沈下を避けながら飛ぶ
〜「エネルギーの道をたどっていけ」〜





 「コース上をバカ正直にまっすぐ飛んでいく」のではなく、
 針路を変えつつ途中にある「使える雲」をたどって飛んで行けという意味。

 つまり、いかにして「崩れていく雲」を避けるかということ。

 雲自体は寿命があって、概して小さい雲ほど寿命が短く、特に午前中においてこの傾向がはっきりしている。

 大きい雲は長続きするものの、その後に沈下帯を残す。

 崩れる前の雲が大きいものであるだけ、後にできる沈下も規模が広くなる。




<雲の「崩壊」のしるし>

  1. 頭の部分の形がはっきりとしなくなる。ぼやけ始める。


  2. 雲底が平らでなくなる。


  3. 地上に移った雲の影に穴が開き始める。


  4. 普通の場合、背の高い雲でもその頂上がウィンドシアーによって巻き返され始めるとその雲は崩れ始める。
    そのような雲に出会ったならば、特にその巻き返った部分の下およびその近くは絶対に通過しないこと。
    出来るならば、風上側を迂回するコースを取る方がいい。


  5. 同じ雲であっても風上側でなお成長が続いていて、一方風下側では崩壊が始まっていることがある。
    これは、雲が大きくて、しかも高度と共に風速が増加している場合によく起こる。









戻る




inserted by FC2 system